GIMPの基本的な使い方を覚えてみましょう。今回は、選択ツールの一つ「矩形選択」の使い方をご紹介します。「矩形選択」ツールは、画像の作成や編集・加工作業をするとき、よく使うツールの一つですね。「矩形選択」のツールオプション操作を覚えておけば、いろんな選択ができるので、画像の編集時にきっと役に立ちます。
GIMPの「矩形選択ツール」とは
GIMPの「
矩形選択」ツールは、正方形、長方形で選択範囲を作成することができます。
また、角を丸くしたり、選択した範囲は、塗りつぶしたり、切り抜いたり、縁取りしたりできるようになります。
矩形選択ツールの使用方法
GIMPで「矩形選択」ツールを使う場合は、以下の方法が用意されています。
- ツールボックスの「矩形選択」アイコン
- メニューバーからツール選択ツール矩形選択
- キーボード（ショートカットキー）R
矩形選択ツールで選択してみよう
操作は簡単です。選択範囲を作成したい場所にマウスポインタを持っていき、左クリックしたままでドラッグすると、自由な大きさの選択範囲を作成することができます。
大きさを固定して範囲を選択してみよう
正方形や長方形、決まった大きさの範囲を選択したい場合は、「ツールオプション」の「固定」にチェックを入れましょう。
固定する項目
固定する項目では、「縦横比」「幅」「高さ」「サイズ」が指定できます。
例えば、正方形を選択したい場合は、「縦横比」を選び、「1：1」と入力します。
幅を100Pxにしたい場合は、「幅」を選び、「100」と入力すれば、幅だけ固定されて選択できます。
高さも幅と同じ方法で数字を入れてマウスを左クリックしながらドラックすると高さが固定されます。
決まったサイズにしたい場合は、値を固定する項目で「サイズ」を選び、固定したいサイズの数字を入力することで、「矩形選択」が決まったサイズに固定されます。
矩形選択モード
GIMPでは、「矩形選択」のモードを変えたとき、2回目以降の選択をすることで、選択範囲を選ぶことができます。
選択範囲を新規作成または置き換えます
「選択範囲を新規作成または置き換えます」では、1回目の選択範囲があっても、2回目に選択すると、1回目の選択範囲が消え、2回目の選択範囲に置き換えられます。
選択範囲に加えます
「選択範囲に加えます」では、1回目の選択範囲に選択範囲を追加することができます。
Shiftキーを押しながら２回目の選択範囲をしても同じことができます。
例えば、選択範囲と選択範囲を重ねたい場合などに使います。
このように選択範囲が重なっても、選択範囲同士がつながります。
選択範囲から引きます
「選択範囲から引きます」では、1回目の選択範囲から2回目の選択範囲の重なった部分を引きたいときに使います。
Ctrlキーを押しながら２回目の選択範囲をしても同じことができます。
このように、重なった部分が、引かれます。
現在の選択範囲と交差部分を新しい選択範囲にします
Shift+Ctrlキーを押しながら２回目の選択範囲をしても同じことができます。
「現在の選択範囲と交差部分を新しい選択範囲にします」では、1回目の選択範囲と2回目の選択範囲の重なった部分だけが選択範囲として残ります。
このように選択範囲と選択範囲が重なった部分だけが選択範囲として残すことができます。
矩形選択の境界をぼかす
GIMPでは、選択範囲の境界をぼかすことができます。
例えば、選択した範囲を塗りつぶしたりすると、境界がぼけます。
角を丸める
選択範囲の角を丸めることができます。
半径の数字を大きくすれば、選択範囲の角はどんどん丸くなります。
中央から拡げる
「中央から拡げる」にチェックを入れると、マウスでドラッグし始める選択の始点が中心から始まります。
ハイライト表示
「 ハイライト表示 」にチェックを入れると、選択範囲がハイライトされるので、選択範囲が一目でわかります。
「ハイライト表示」にチェックを入れ「表示しない」にすると、下の画像のように選択範囲以外の部分は暗くなります。
選択範囲のガイド
GIMPでは、選択範囲内に分割ガイドを表示することができます。
「ハイライト表示」にチェックを入れなくても、選択したガイドは表示されます。
ガイドを表示することで、構図が作りやすくなります。
センターライン
三分割法
五分割法
黄金分割
対角線構図
選択範囲の自動縮小
選択範囲を作成中に「選択範囲の自動縮小」ボタンを押すことで、選択範囲を自動的に縮小することができます。
「すべての可視レイヤーを対象にする」にチェックを入れると、すべてのレイヤーに対して自動縮小が適用されます。
おわりに
GIMPの選択ツールの一つ「矩形選択」の基本操作をご紹介しました。
矩形選択ツールは、画像の作成、編集、加工のとき、よく使うツールです。操作はそんなに難しくないので、ツールオプションの内容を一通り覚えておけば、いろんな選択範囲を作成することができます。
ほかの選択ツールの操作方法もご紹介しています。参考にしてくださいね。